取引信用保険とは

取引信用保険は欧州において100年以上もの歴史がある保険プログラムです。日本では1992年のバブル経済崩壊後に相次いだ大手流通産業の倒産に伴って、売掛債権の保全や与信管理の強化に関する企業のニーズが高まったことにより、急速に普及しました。

さらに、2008年の世界的な金融危機によって世界各国における企業倒産が増加したことで、企業の債権保全に対するニーズは日本国内の貸倒リスクのみならず、輸出取引や海外現地法人における債権保全の強化も含めたグローバルなものへと進化しています。

取引信用保険は企業間取引における取引先の法的倒産や不払いによる貸倒リスクをカバーするもので、日本国内の保険会社のみならず外資系専門の信用保険会社が様々な商品を提供しています。マーシュの取引信用保険部門は、それら全ての保険会社と交渉しながら、多くの業種・業界における特有の信用リスクに対するテイラーメードの解決手法を策定しています。

また、取引信用保険を活用することにより、取引先企業の信用リスクを定量的に把握できるようになり、これらの情報を企業の与信管理に活用することも可能です。

取引信用保険には上記に加えて次のようなメリットがあります：

• バランスシート／キャッシュフローの保護
• 貸倒引当金の縮小
• 売掛債権の証券化、キャプティブの条件向上