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キャプティブベンチマーキングレポート2015年版
キャプティブの持続的な成長要因は、リスク分散に関する規則を緩和する米国連邦所得税法の諸判例、欧州連合におけるソルベンシーII、これまで対象にならなかった種目の引受事例増加、新興市場などが挙げられます。
有効性、柔軟性そして安定性を確実なものにすることにより、キャプティブは引き続き2014年も成長路線でした。リスク分散に関する規則を緩和するいくつかの画期的な判例変更、米国における所謂マイクロキャプティブの急増、これまで対象にならなかった種目の引受事例増加、欧州におけるソルベンシーIIの内容が年々確実なものになっていること、特別目的会社(SVPs)そして新興市場が、キャプティブ業界を新たな業界に変化させ、その成長が今後も大いに見込めることを明らかにしています。
企業オーナーがキャプティブを活用した保険プログラムの利点に気づくに従 い、ストラクチャー、ドミサイル、保険カバーについてさまざまな可能性を追 求した結果、業種や大小を問わず様々な企業に無限の可能性を見出していま す。かつてはフォーチュン 500(米国フォーチュン誌発行の総収入全米上位 500社)やFTSE 100(ロンドン証券市場時価総額上位100社)に掲載されるよう な規模の企業に限定されていたキャプティブは、今では規模、業種、事業地域 を問わず、あらゆる企業に利点をもたらすことができるようにまで発展しまし た。キャプティブは特に中堅規模の企業間で急速な普及を遂げており、それは 将来的にも堅調な成長を遂げるセクターとなるであろうとキャプティブ業界の 中で位置づけられています。
マーシュ・グローバルのマーシュキャプティブソリューション部門が発行する「キャプティブソリューションベンチマーキングレポート」は1,100以上の同部門が管理を担当するキャプティブの分析を基に構成されています。主な分析結果は:
- ポリティカルリスクやサイバーリスクといったこれまで引き受け対象になりにくかったリスクに対処するためにキャプティブを活用する事例が大きく上昇している(2013年から2014年にかけて11.26%以上の上昇)
- マーシュキャプティブソリューション部門が管理を担当するキャプティブの内、米国テロリズム危険保険再承認法の下、テロ補償の連邦政府の補助金を得るためにキャプティブを活用しているのは5社に1社を少し上回る程度(374社)にすぎない
- キャプティブのドミサイルは欧州連合にソルベンシーIIによって活況である
- ラテンアメリカ、中国そして中東の新興市場では、キャプティブの活用事例が年々増加している
- 所謂マイクロキャプティブは急速な成長を見せる分野である。それはキャプティブがどんな規模の企業にも適しているということの証である。
- 米国企業のキャプティブの内、実際に米国連邦所得税法上の保険会社の条件を満たし、グループ会社がキャプティブに支払う保険料を所得から控除しているのは47%に過ぎない
キャプティブがリスクマネジメントに係る費用の視覚化をもたらし、効果的なコスト制御機能として働くことから、より多くの企業がキャプティブの所有は戦略的に重要な企業資産であるとの結論付けをしている。