リスクファイナンスサーベイ分析レポート

マーシュ ジャパン/マーシュ ブローカー ジャパンは2011年末から2012年初めにかけて、売上上位2000社を対象として、「リスクファイナンスサーベイ」を実施しました。本サーベイは企業がリスクマネジメントや保険購買の方針決定を行うにあたっての参考資料となることを目的としています。主な調査テーマは以下の通りです。

• リスク管理・保険購買を行っている体制
• 保険に対する考え方
• 東日本大震災の影響
• 地震保険への対応の実態
• 地震リスクへの対応状況

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リスクファイナンスサーベイ分析レポート概要

　2011年は、東日本大震災あるいはタイ国の洪水、国内の大型台風と、相次いで自然災害が発生しました。多くの企業では、工場や事務所、倉庫等への直接的な損失にとどまらず、自社の事業中断やサプライチェーンの途絶による営業損失を被る結果となり、企業のリスク管理の重要性が再認識されています。しかしながら、企業のリスクファイナンスあるいは保険の管理・運用状況の実態が明らかにされていないのが現状です。

　この度、私共のお客様並びにその他多くの企業から要望の多いリスクマネジメント、保険に関する他社動向・ベンチマーク情報を取り纏めご案内することを目的に、「リスクファイナンスサーベイ（調査）」を実施し、160社の企業の回答を得ることができました。

　サーベイ内容は多岐に亘りますが、今回のレポートは主に以下の内容に焦点をあてています。

1. リスク管理・保険購買の体制

• 全社的リスク管理における対象リスク定義の有無、対応策策定の有無、計量化の有無　等
• 保険購買における基準の有無
• 保険購買・管理部門について

2. 保険に対する考え方

• 保険に期待する効果
• 財物保険、利益保険、賠償責任保険、物流保険の購買割合とその目的
• 損害保険会社との取引状況
• 保険代理店あるいは保険ブローカーとの取引状況

3. 東日本大震災の影響

• 損害を受けた企業の割合（直接損害、間接損害等複数項目）
• 損害額の分布
• 保険からの回収金額

4. 地震保険への対応の実態

• 地震保険の加入割合
• 地震保険加入企業の更改状況、加入内容
• 地震保険未加入企業が今後加入を検討する割合

5. 地震リスクへの対応状況

東日本大震災以降の「BCP・サプライチェーン」「耐震補強」「リスクファイナンス」各分野への取り組み状況