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グローバルリスク報告書2016年版
グローバルリスク : 地政学リスクと社会リスクが組織にとっての最大の懸念事項
世界経済フォーラム発行の「グローバルリスク報告書2016年版」によると、テクノロジー、地政学、社会からの期待そして経済格差における大きな転換は、世界に新たな脆弱性を生み、それは政府や事業体に直接的な影響が及ぶと示唆しています。
世界経済フォーラムがマーシュ・アンド・マクレナン・カンパニーズ・インクをはじめとしたパートナー企業・学術機関の協力を得て発行した本報告書は今年で第11回目を迎えました。短期・長期的な視野で見た新興グローバルリスクの展望を図式化しています。
全世界のあらゆる業種から750名におよぶリスクの専門家が、向こう10年にわたり世界の繁栄を脅かすリスクに対する個々の見解を提供しています。本年は、非自発的移住と適合の失敗ならびに大規模な水害や水・食糧不足を含む気候変動が最大の懸念事項のうちの二つとして浮上しました。
その他の主要な調査結果は以下の通りです:
- 開発途上国における社会不安と緊密に関わりがある失業は、大きな懸念事項である。
- 新規・新興市場での成長に拍車をかけるがために企業債務の超過がリスクの許容限度を圧迫する。今日のあそび(余裕)のない貸借対照表は甚大な損害を吸収できない。
- 特にアメリカ合衆国で顕著であるが、サイバー攻撃が先進経済国に甚大な脅威を与えている。
- 新興市場経済は中国の経済成長の減速に伴い苦境に立たされている。輸出国にとって物価の下落が経済および社会の低迷を誘発している。
- 中東危機は地域を超えて深まりを見せ、他国にもテロリズムとして危機が広がってきている。
- ・機械学習の進歩はまだ期待に添うほどには到達しておらず、労働力の不足が深刻な問題になるだろう。
上記とその他の傾向として相互連関性の増加が挙げられますが、組織は自らの組織にとっての潜在的な影響を真に理解するために、他のリスクを把握しつつ、リスクを考察する必要があります。また、地理的に広範におよぶリスクは、グローバル組織にとって“自国”における今後の傾向とエクスポージャーの見極めを働きかける材料になるでしょう。
本年版の報告書は事業リスクにおける潜在的な影響、そして、いかにして民間組織が公的政策の枠組みに影響をもたらすことが出来るのかについて論じています。